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共通原因故障割合の評価ソフト   「BNavi」

  安全関連系には、多重のシステムが使用されることがあり、共通原因故障の割合βとβDを評価することが必要になります。   BNaviは、共通原因故障割合の評価支援を行います。  BNaviは、IEC 61508第2版による電気・電子・プログラマブル電子技術による安全関連系の評価方法(図1)、半導体集積回路(IC)上で安全関連系を構成する場合についての評価方法(図2)、及びIEC 62061による共通原因故障割合の評価方法(図3)が内蔵されています。


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図1

 IEC 61508 第2版 Part6 Annex Dに基づくβ、βDの推定は5つのステップで構成されていますが、本ソフトウェアでは各ステップの順に推定を進めることにより、最後のステップで評価結果を得ることができます。 「共通原因故障に対する効果的な防止策の採点表」等はソフトウェアに内蔵されており、マウス操作のみで簡単に採点を行うことができます。


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図2

 IEC 61508 第2版では半導体集積回路(IC)上で安全関連系を構成する場合の共通原因故障へのIC要素の感受性は、オンチップ冗長性のあるIC要素に特有のβファクターβICを決定して評価されます。  評価は基礎的なβファクター,βB-IC(33%)から増加となる採点を加え、減少となる採点を引いて評価されます。増加及び減少の採点表はソフトウェアに内蔵されており、簡単に採点できます。

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図3

 IEC 62061での共通原因故障割合の評価はAnnex Fの採点表を用いて採点し、採点の合計値から評価表を用いてβが評価されます。
 採点表とβの評価表はソフトウェアに内蔵されており、採点合計からすぐにβが評価されます。