(ISO 13849-1)
ISO 13849-1にはカテゴリーB、1、2、3、4のアーキテクチュアについて、簡易法によってPFHを求める方法が記載されています。簡易法は、ISO 13849-1添付Kのマルコフモデルによる解析結果をベースにしているものであり、添付Kは欧州のSTSARCESプロジェクトにおいて検討されたものです。
図1は多くの産業で使用されているカテゴリー2(診断機能付きの1重系)のマルコフ状態遷移図です。また、図2は、STSARCESプロジェクトにおけるカテゴリー2のマルコフモデル(図1)を用いて弊社で計算を行った結果を示した図です。この図はテスト頻度と作動要求頻度の比を横軸に示したものであり、比が100以上の場合に危険事象頻度が大きく低減されることがわかります。
IEC 61508第2部7.4.5.3に「高頻度モードの場合にはテストの頻度を作動要求の頻度の100倍以上とった場合に、診断のクレジットをとることができる」との規定を支持する結果が得られています。
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